更新!せずにはいられないッ!
という気分なので、今日は【火の鳥】の記事でも更新しますか~。

※わたくし、現在【ジョジョの奇妙な冒険】にハマっております。
放映中のアニメがきっかけでしたが、現在原作1~5部の途中まで読んでいて、
「JOJOraDIO」も毎週楽しみにしており、ジョジョライフ満喫中です。

中学生の頃、ジャンプで初めて6部の絵を見たとき、
「なにこの絵、気持ち悪いなぁ」と思っておりました。自分の見る目のなさよ……


『人間賛歌』という大きなテーマが手塚漫画に通じるものがあると
ひしひし感じているところでございます。
……では、前置きはこのくらいにしておいて。
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【火の鳥】の第3作目は、ファンの間でも印象が薄いらしい「ヤマト編」。

内容は、言うなれば古墳時代のロミオ&ジュリエットといったところでしょうか?


悲恋や死を扱ったシリアスなストーリーのはずなのに、

手塚先生のしょーもないギャグがかなりの高頻度で挿入されるので、

妙~に軽い印象があるんですよね(笑)

だからこそ悲劇性は薄めなので、
シリーズの中でも割と気軽に読める作品だと思います。



「ヤマト編」のあらすじは、「未来編」と同様に、角川文庫版からの抜粋。↓

      初出:『COM19689月号から19692月号)

古墳時代の日本。

クマソ国王タケルの妹カジカ。宿敵のヤマト国、王子オグナ。

彼らに芽生えた許されざる愛とその葛藤。
奇妙な古墳から想いを拡げるはるか悠久の古代ロマン、ヤマト編。


この「ヤマト編」のヒロイン・カジカは

手塚漫画ならではの男勝りなカッコイイ女性で、とっても好印象でしたね!



自らが剣を振るい、自分よりも弱い男を決して認めようとしない。

剣を抜くことなく平和的に交渉を進めようとするオグナを

始めは少し小ばかにしている様子でした。



けれども、火の鳥をつかまえようとするオグナに

昔から何千人も命を落としていることを告げると、

力ずくでなく、笛を吹いて音楽で手なづけようとする姿に

カジカは心惹かれ始めていきます。

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「音楽で鳥を手なづけるなんて……まるで童話っぽいじゃないの…」
と花を手に取る姿がとても可憐で、『少女』の一面を覗かせていました。


基本的にオグナは笛を吹くときは全裸
ですが、
さすがに描くのは気が引けたので……というか、上手く描けません(笑)


オグナが火の鳥をほしがる理由が、
自分自身の欲望からでなく、国王である父親の墓に人柱として埋められる
罪の無い人々を救うため、というのがヒーロー的ですよね~。

(
「黎明編」のナギは、あくまで自分たちが生きるためだったからという
より人間的な行動だったとのだけど。いやはや、それもまた良いです)


さらに続きます。




オグナは苦悩の末に、カジカの兄・タケルを女装して油断させて殺してしまう。

国に逃げ帰る彼に復讐するために、男装してヤマトへと単身向かうカジカ。

この男女の入れ替わりも、手塚漫画にとても良く見られる傾向ですね~。



オグナの必死の反抗も虚しく、完成した王の墓に埋められるために

アミダクジで八十名の人柱が決められる(んなアホな…)。

オグナもカジカも他大勢の人たちも生き埋めにされることになるが、

火の鳥の生き血をひたした布を少しずつ舐めさせることによって

何ヶ月も人々は生き続けることになります。




「生けにえ反対―!殉死廃止―!」

「あーあ 許すまじ殉死のならわしよー♪」

など、埋められた人たちの声や歌が、何ヶ月にもわたって響き続けます。



これを恐れて、のちに生け贄ではなく、

人を模した埴輪が埋められることになる、という独自の解釈は

日本書紀の垂仁紀にある殉死の風習廃止と埴輪にまつわるエピソードが

下敷きにされているそうです。うーん、スゴイなぁ。


生き埋めにされて1年後、遂に火の鳥の血の効力が切れる寸前に、

「カジカ きみと結婚したい」

「うれしいわオグナ…そのことばを待ってたの…」と

もはや顔も見合うことのできない暗がりの中で永遠を誓い合う2人。



【火の鳥】全編を読み終わってこそ思うけど、

生きているうちに結ばれるヒーロー&ヒロインが全っ然いないんですよね。

入れ物である肉体が滅び、魂が混ざり合い溶け合う中で、

本当の意味で一つになれるということを示しているのかな。う~む。




とにかく【火の鳥】は偉大な作品です!!
(無理やりにでもこの一文で締めることにしました!)